久々投稿。
今回の投稿は日産のSR20エンジンを加工するお話。
SR20は走り屋に人気であるシルビア系に搭載され、中でもDET(ターボ)は中古相場も上がってきています。
NAエンジンは格安で流通していることから、NAとターボのエンジンの作りの違いを調べると…。
腰上(シリンダーヘッド)
ターボモデルはバルブステムがエキゾースト側がインテークより1mm太いものが採用。カムプロフィールが違う。
腰下(シリンダーブロック)
ターボモデルは各シリンダーの下部にクーリング用のオイルジェット有。また、ターボのオイル穴及びオイルリターン経路が有。ピストンのクラウン容積が大きい。
大まかには以上内容が大きな違いであります。
そこで、ブロックの加工をしてしまえば,他(腰上)は特に大きな問題とならないのではないか?と考え,腰下の加工はできないものかと模索。
そしたらありました。加工屋さん。車のチューニングに特化した内燃機加工屋さんはすでに同じ加工を商品化しておられました。
しかしそこは素人でできないか考えたのです。
以下、加工の詳細を。
オイルジェットは取り付けるためにシリンダー下部を座繰り、オイルギャラリーに貫通穴を設けます。このときの注意点は座繰りが浅かったり、位置ずれがあるとクランクのバランスウェイトにジェットがぶち当たりますw
座繰りはフライスにてエンドミルで座繰りました。NCではなく手動でw
他、オイル穴はエキゾースト側からインテーク側へ約140mmにわたり貫通穴をあけます。この作業はロングドリルが必要とともに、貫通する先はオイルギャラリなので狂いなく空けなければなりません。
オイルリターンはブロック下部に配管継ぎ手のタップ(1/2pt)でねじ切ります。
設備がなければできないし,かなり苦労する加工だということが痛感しました。
今回は知り合いのフライスが借りれたり、ボール盤が借りれたりしたので良かったけど、次またできるかというと、まだまだ習得しきれていない。。。
でも、これ習得したらNAブロックをターボ用として使えるようになるのでかなりコスパ良いっすよ。がんばろ。